国税の納付 ペイジー(Pay-easy)が便利!

「振替納税」「ダイレクト納付」は便利ではありますが、

事前に税務署に届出を提出しなければなりません。

また、届出を提出してもすぐには利用できません
(利用開始まで20日~30日程度掛かります。)

更に、利用可能な金融機関があり、ネット銀行系は未対応です。

 

「振替納税」や「ダイレクト納付」が便利なのは知っているけど、何となく避けていた方、

金融機関が未対応のため、利用していなかった方に、

事前の手続不要、すぐに利用できるサービスである

ペイジー(Pay-easy)を使った国税の納付方法をご案内します。

 

わざわざ紙面の納付書を持参して金融機関窓口に並ぶ必要がありません。

個人事業主でも、法人でも、ネット経由でいつでもすぐに納付することが出来るので、大変便利です。

 

目次

ペイジー(Pay-easy)とは?

税金や公共料金、各種料金などの支払いを、

金融機関の窓口やコンビニのレジに並ぶことなく、

パソコンやスマートフォン・ATMから支払うことができるサービスです。

 

ペイジーは、「Pay-easyマーク」が付いている納付書・請求書の支払いや、

支払い方法として「ペイジー」が選択できるサイトでの料金の支払いなどに利用できます。

ペイジーの使い方

銀行のインターネットバンキングにログインして、

ペイジーの画面に進みます。

 

【三菱UFJ銀行(個人用)インターネットバンキングの画面】

 

【三菱UFJ銀行(法人用)インターネットバンキングの画面】

【ジャパンネット銀行(法人用)インターネットバンキングの画面】

他の銀行でも同じように、インターネットバンキングのトップページには、

ペイジーが表示されているかと思います。

 

そして、ペイジーにアクセスして、

以下の4つの入力コードと金額を入力するだけです。

 

金融機関のシステム表示

入力するコード

説明

1

「収納機関番号」欄

00200

00200は国税庁の機関番号

2

「納付番号」欄

利用者識別番号16桁

e-Taxで利用しているもの

3

「確認番号」欄

納税用確認番号6桁

e-Taxを利用登録したときに登録済み

4

「納付区分」欄

納付目的コード

①メッセージボックスで確認
②自分で作成
③納付書で確認

5

「金額」欄

納税金額

申告等により納付すべき金額

1~3については、毎回同じです。

4~5については、毎回異なることから、確認する必要があります。

 

慣れてくれば、結局のところ、4の「納付区分」がポイントであることがわかります。

 

納付区分(納付目的コード)の確認方法

eTAXのメッセージボックスから確認する方法

eTAXのページから、「納付目的コード」を表示することができます。

 

【eTAXトップ画面でメッセージボックスをクリックします】

 

【ログインします】

【受付システム画面よりメッセージボックス一覧をクリックします】

【メッセージボックス一覧から該当のメッセージをクリックすると「納付区分」が記載されています】

自分で作成する方法

納付目的コードは、「税目番号、申告区分コード、元号コード、課税期間」の4つを組み合わせて作成します。

組み合わせの詳細は、国税庁のホームページで紹介されています。
http://www.e-tax.nta.go.jp/tetsuzuki/tetsuzuki4_3.htm

※1

上記6税目以外の税目は、納付内容の事前登録を行い、登録により通知される「納付区分番号」を使用して電子納税を行います。

※ 「予納」は法人税、地方法人税、復興特別法人税に限られます。

設例1 法人税(平成31年3月31期)確定申告の納付目的コード

設例2 消費税(令和2年4月期) 中間納付の納付目的コード

納付書を持っている場合

納付目的コードは、税務署から送付される納付書をお持ちの場合には、納付書の下部に印字されています。

 

注意点1 ペイジー未対応の金融機関がある!

ほとんどの金融機関でペイジー対応となっていますが、

全てではありません。

現時点(2019年8月末)では、「新生銀行」、「イオン銀行」、「じぶん銀行」や一部の地銀では未対応となっています。

利用する前に、事前にペイジー対応か確認した方が良いでしょう。
https://www.pay-easy.jp/where/list.php?c=1

 

ネット銀行については、「ジャパンネット銀行」、「楽天銀行」はペイジー対応となっています。

 

注意点2 領収書は発行されません

ペイジーで電子納税をした場合、

領収書(納付書の控え)は発行されません。

心配な方は納税が完了したときの画面を

スクリーンショットで出力しておけばよいでしょう。

注意点3 入力ミスには気を付けましょう!

納付する金額については、利用者の方ご自身で手入力することになります。

間違えないように注意しましょう。

 

もし間違えたとしても、戻ってきます。

でも手間も時間は掛かりますので、入力ミスには気を付けましょう!

注意点4 上限額に注意しましょう!

ペイジーを使って国税に納付する際、ご利用の金融機関によっては、

ネットバンキングやATM利用時の上限設定等があります。

 

納税額が高額となる場合には、事前に金融機関に確認することをお勧めします。

注意点5 納税地に異動があった場合

納税者の情報は、eTAXの内容が操作画面に表示されます。

この内容は、ペイジー内では変更することが出来ません。

 

引越等により納税者情報に変更がある場合には、

税務署側の異動等処理が完了するまで

ペイジーでの支払は待つ必要があります。

 

まとめ

慣れれば数分で終わるので、大変便利。

紙の納付書無くしたとしても、わざわざ税務署に足を運ぶ必要はありません。

 

但し、この納付方法は国税に限ったものです。

地方税の納税については、現時点(2019年8月末)において、

すべての自治体が電子納税に対応している訳ではないため、

紙の納付書が必要な場合がほとんどです。

 

そんな地方税も、2019年10月1日より、

地方税共通納税システムの稼働が予定されており、

電子納税を選択することが可能になるそうです。

 

詳しい手続きの方法は今後,eLTAXのサイト上で公開する予定との事です。

http://www.eltax.jp/

 

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